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マウンテンバイク(MTB)販売/オーバーホール/修理の専門店MDS

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こんなとこからエア漏れが・・・

2021.09.09

マウンテンバイク屋にとりサスペンションのメンテナンスは日常茶飯事的な仕事のひとつですが、今回、経験したリアショックのエア漏れは弊店でも希なトラブルであり、また見つけにくいトラブルでもあるので、この件も同様のトラブルが起きた際の共有情報として、お知らせしておこうかと。

このショックはフルオーバーホールを承った、2018 KONA PROCESS 153 CR/DLに付いていた、RockShox SUPER DELUXE トラニオンマウントタイプのリアショック。

フルオーバーホール後、実際にライドされたお客さまからリアショックのエア漏れが大きいというご指摘を頂き、早速ショックをお預かりしてエア漏れのチェック。

水中で行うエア漏れチェックでは問題ナシなのに、経時によるエア漏れがあるので、ショックをあらためて分解し、交換したシールやオイル類のチェックを行い、エア漏れに関わりそうなシールを新しいものに交換し、再びエア漏れのチェック。

前回よりエア漏れのペースが速くなったので、リアショックに限界値に近い320PSIのエア圧をかけ、ショックを水中に入れ、エア漏れ箇所を念入りにチェック。

※)トラニオンマウントショックからのエア漏れ動画(クリックで動画再生)

そして、この時点でトラニオンマウントのボルトを受けるネジ山の奥から少しずつエアが漏れていることを発見。手を入れる都度、状態が悪くなるという点で頭を悩ませたトラブルでしたが、原因箇所がわかり一安心。

何故ここからエア漏れが始まったかは定かでありませんが、製造段階において、既にショックボディーの内壁とネジ山の切れ込みとの距離が危うかったところが、諸々の負荷がかかったことで、極小のピンホールが出現してしまったのではないかと。

ショックの保証期間であれば交換修理という対応が出来たのですが、今回は極小ピンホールをメタルパテで埋め、トラニオンマウントのボルトにシールテープを巻くことで、エア漏れに対処。

今後もショックのメンテナンス時にはシールテープを巻き直す必要がありますが、実用上は全く問題ないと思われます。

※)フロントサスやリアショックのメンテナンスは可能な限りお受けしていますが、年式の古いサスやショック、ヤフオクやメルカリで入手した、状態の悪い使用履歴不明なものについてはメンテナンスをお断りする場合がございます。

ご了承いただきますようお願いいたします。

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