メンテナンスのチップス:チューブレスバルブの固定について(改定版)
2024.07.13
チューブレスタイヤのエア漏れの原因の一つとして、チューブレスバルブのバルブナットの緩みが上げられます。
このバルブナットが緩んでしまうと、リムに貼られているチューブレスリムテープとバルブ根本のゴム部の間に隙間が生じ、この部分からエアが発生します。
緩みが大きい場合はエア漏れと同時にシーラントがリム内部に流れ込むこともあります。
バルブの緩みはバルブナットの増し締めだけ十分ですが、バルブナットを増し締めする際はバルブが供回りしないよう、バルブ本体をしっかり指で固定しましょう。
しっかり増し締めしたい場合は、タイヤのエアを完全に抜き、タイヤ越しにバルブのゴム部を指でリムの内側に向かって強く押し込みながらバルブナットを締め込むことで、効果的に増し締めすることが出来ます。
バルブナットを増し締めする際、ラジオペンチやプライヤー等の工具を使ってはいけません。
工具でバルブナットを強く締めてしまうとバルブ根元のゴム部分が破損し、その部分やその周辺からエア漏れやシーラント漏れを起こします。
画像は、強く締めすぎたためリムの内側に引き込まれてしまったバルブ根本のゴム部とダメージを受けてしまったリムテープ。
この様な状態になると、シーラントの除去、リムテープの貼り直し、バルブの交換等となかなか面倒くさいことになってしまいます。