ちょいとひと手間:フェイスカットについて
2019.03.18
バイクをフレームから組み上げる際のひと手間として、プロショップでは必要に応じ、ヘッドチューブ、ボトムブラケット、フォーククラウン、ディスクブレーキマウントの各部にフェイスカットを施します。
例えば、ヘッドチューブやBBシェルの両端の並行が出ていないと、ヘッドセットやBBのベアリングへの負荷が不均等となり、回転が重くなるばかりでなく、ベアリングの寿命を極端に縮めてしまいます。
フォーククラウンのクラウンレース(下玉押し)を受ける部分がフラットでない場合も同様に、ハンドリングとヘッドセットに悪影響を与えます。
また、フォークやフレームのディスクブレーキマウントがフレームの芯と垂直もしくは平行でない場合は、ディスクローターとキャリパーの位置関係は平行とならずブレーキ性能を100%発揮させることが出来ません。
必要箇所を専用のフェイスカッターで削り、ヘッドチューブやBBシェル両端の面の平行、そしてフォーククラウン正面をフラットにすることにより、ベアリングは不要な負荷なくスムーズに回転しベアリングの寿命にも貢献します。
高性能のベアリングセットを使用する場合や、シビアなディスクブレーキセッティングを行う場合は、フェイスカット作業がマストとなります。
弊店でバイクを組み上げる際は、必要に応じフェイスカット作業を行っておりますが、ご要望により、既に組み上がっているカスタムバイク、もしくは完成車についてもフェイスカット作業を承っております。
各部作動の不調や組立への不安等がございましたら、ご遠慮なくご相談下さい。