Dot系ディスクブレーキの保存について
2017.08.14
画像は修理で持ち込まれた、AVIDのJUISY ULTIMATEのマスターシリンダー。
バイクから外した状態でしばらく放置していたら、ブレーキレバーの戻りが極端に悪くなってしまったとのこと。
キャリパーは動きが重いものの問題がなさそうなので、マスターシリンダーを分解チェックしようとオイルを抜いたところ。中に入っていたブレーキフルードは真っ黒でドロドロ。
マスターシリンダー内とリザーバーには汚れが強く付着しており、マスターシリンダー内側にはピストンとの接触部に固着の跡が・・・。
Dot系ディスクブレーキをノーメンテで使っているとブレーキフルードが吸湿により膨張し、ブレーキレバーの引きしろがなくなってしまうなんてことはよくあるお話し。
この様なブレーキをさらに長期間放置しておくと、ブレーキフルードの状態がさらに悪化し、今回の様な状況を招いてしまうことも珍しくありません。
使っていたDot系ディスクブレーキを保存する場合は、ブレーキフルードの交換ときっちりとしたエア抜きをお忘れなく。