カセットスプロケットの取り付けについて(改)
2022.03.09
ホイールのクリーニングやメンテナンスで、カセットスプロケットをご自分で外す方もいらっしゃいますが、カセットスプロケット(以下:CS)の取り付け方を誤るといろいろなトラブルの原因になるので、取り付けは慎重に行いましょう。
CSを取り付けるフリーボディーは、大まかに分けて、SRAMのXDタイプと、シマノの8~11速タイプ、シマノ12速用のマイクロスプラインとに分かれています。
※)左の画像がシマノ8~11速タイプとSRAM XDタイプ。右の画像がシマノ12速用マイクロスプラインとなります。
CSを取り付ける前にフリーボディーに薄くグリースを塗布します。
歯がバラバラのCSは順番を間違えない様に組み上げます。
順番が不明な場合はCS本体に刻印されているモデルのマニュアルをwebで検索し、参考にして下さい。
XDタイプのフリーボディへの取付は、CSがフリーボディーのネジ山に斜め(ハス)に入らない様に慎重に行います。シマノタイプのCSをフリーボディーに固定するロックリングも同様に斜め(ハス)に入らないよう慎重に取り付けます。
シマノ12速用のマイクロスプラインのロックリングは、トップ2枚の取付けが正確に行われていないと、ロックリングが斜め(ハス)になりやすく、また、ネジをナメやすいので特に慎重に行いましょう。
<ナメてしまったシマノ12速用ロックリング>
ロックリングの締め付け強度はロックリングに記載されている取り付けトルクで固定します。(ほとんどの場合40Nmです。)
CSがしっかり固定されていないと後々緩みが生じ、変速トラブルや異音発生の原因になります。
しっかりした専用工具やトルクレンチがない場合や、取り付けに不安がある場合はプロショップに任せる方が賢明です。