オーマイガッ!な、フォーククラウン
2019.11.01
フォークのオーバーホール依頼で持ち込まれたRockshoxのフロントフォーク。
フォーククラウンの異様な凸凹に気付きチェックしてみると、360°まんべんなくクラウンが凸凹に膨らんでいて、ちとビックリ!
お客さまに使用状況を伺ったところ、お住まいが北海道にあり、冬場はスパイクタイヤを付け、圧雪路やアイスバーン、公道を含めよく走り回っていたとのこと。
北国では路面凍結防止のため、塩カルを道路に散布することはご周知の通り。
推測するに、塩カルが撒かれた公道を走行した際にタイヤが巻き上げた塩カルが、フォーククラウンとステアリングコラムの嵌合部の塗装が切れた部分から浸入し、塗装したの本体を徐々に侵蝕していったらしい。
腐食はクラウン部全体に及び、場所によっては塗装が剥がれるまで深くなっているので、当然このフォークを安全に使用し続けることは不可。
結局、新しいフォークに交換することになりました。
ということで、塩カルが散布された道路を走る場合は、フォーククラウンとステアリングコラムの嵌合部周りをマリングリス等で防水し、他の錆びやすいところも何らかの防錆処理を施し、走行後はしっかり洗車することをお忘れなく!