汗もバイクトラブルの一因です。
2020.02.10
相変わらず、バイクの組立とオーバーホールで忙しい日々を送っております。
さて、トップ画像はオーバーホール途中で撮影したカーボンハードテイルのシートチューブの内部。
オーナーさんの汗がシートチューブ内に入り込み凝固、さらにシートポストを固定するクランプパーツも凝固した汗で固まり、最初はシートポストをフレームから外すことが出来ませんでした。
そして、こちらは汗で腐食してしまったと思われる同じバイクのチェンリングの画像であります。
フロントサスペンションのオーバーホールも同時に行ったのですが、クラウン上部のエアバルブキャップの内側、コンプレッションアジャスターの内側も入り込んだ汗で、なかなか塩っぱい状態となっておりました。
念のため調べてみると、汗は99〜99.5%水分ですが、他にナトリウム,塩素、カリウム,尿素,乳酸,カルシウム,マグネシウム,リン,鉄,アンモニア,クレアチニン,硫化物,アミノ酸などが含まれるph5.7〜6.5の弱酸性の液体ということが判明。
つまり、バイクに汗がかかったまま放っておくと、それらが乾燥濃縮を繰り返し、各部を侵蝕する可能性があるということ。
バイクでたっぷり汗をかいた後は、自分がシャワーを浴びるばかりでなくバイクに付いた汗も流したほうがよろしいかと。
このバイクを仕上げるに当たり、防水(防汗)処理をしっかり目に施したのは、いうまでもありません。