愛車再生プロジェクト 2003 SPECIALIZED HARDROCK
2021.05.03
オーナー様が昔ライドを楽しんでいた2003 SPECIALIZED HARDROCK。
乗らない状態で何年もの間保管されていたこのバイクを、また乗れる様にして欲しいというご依頼を受けたのが先月半ば頃。
使用目的は、主に街乗りとちょっとしたサイクリング。また、奥様も乗れる仕様にもして欲しいとこと。
先ずはバイクをお預かりして各部を入念にチェックしながら、使えるパーツと再生不能なパーツを仕分けし、お客さまのご予算に応じたお見積りを作成。
その見積を元にオーナー様と打ち合わせ、今回、この再生プロジェクトを行うことになりました。
今回、経年劣化と損傷が激しかったため交換したパーツは、フロントフォーク、リアディレーラー、シフター、カセットスプロケット、チェーン、前後Vブレーキ、ブレーレバー、タイヤ、チューブ、サドル、グリップ、ヘッドのベアリング、BB、ケーブル類等々と、ほぼ全交換に近いレベル。
駆動系は使っていたクランクセットを活かし、このクランクにRACEFACEの32TN/Wチェンリングを取付け、シフターとリアディレーラーは10速仕様のシマノSLX、リアカセットを11T〜42Tとワイドに設定。
女性でも使いやすい、1×10速のフロントシングルシステムを構築しました。
フロントフォークは26インチのVブレーキ仕様の選択しが稀少ということで、SR SUNTOURのXCE28フォークを採用、ブレーキはシマノのコスパの良いVブレーキセットに交換。
タイヤはMTB風味を残したいというオーナー様のご希望をもとにオンロード性能の高いパナレーレーサーのリッジライン、ハンドルはオリジナルを使用し、ステムは女性が楽ちんなポジションを取れるアップライトになる様に弊店のデッドストックステムを無償提供。
サドルもやや女性向きで乗り心地の良い。サーファスのハイブリッドサスペンションサドルを選択しました。
この状態での車重は13.6㎏となかなか軽量な仕上がり、フレームのキズですが、これはあえてタッチアップを控え、使用感を残すことにいたしました。
18年も前のバイクですから、多少キズが残っている方がある意味カッコイイかと。
さて、弊店では旧車の再生プロジェクトを、いろいろと承っております。
愛車の復活をご検討中の方は、ご相談頂ければご希望に添える様にご提案いたします。
ただし、損傷の激しいもの、バイクのヒストリーが不明なものについては、作業をお断りする場合がございます。ご了承いただきますようお願いいたします。