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マウンテンバイク(MTB)販売/オーバーホール/修理の専門店MDS

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ディレーラーハンガー・トラブルのチップス

2024.10.28

昨年SRAMからリリースされたEagle T-type Transmissionのリアディレーラーは、UDH 仕様のリアスルーアクスルを利用してフレームにダイレクトにリアディレーラーをマウントする画期的な変速システム。

この変速器は激しい転倒でもリアディレーラーの作動に影響が出ることがほとんどありません。

しかし、現在の変速システムは、リアディレーラーをディレーラーハンガーを介しフレームに取り付けるタイプが主流となっています。

転倒などでリアディレーラーが大きな外圧を受けた際、このディレーラーハンガーが変形したり折れたりすることで、フレーム本体にダメージが及ばないようにしています。

バイクがリアディレーラー側に転倒した際、リアの変速が不安定になったりチェーンが外れやすくなったりするのは、転倒時にディレーラーハンガーが曲がってしまったことが主な原因です。

ハンガーが曲がってしまうとリアディレーラーの軌道が狂ってしまうため、変速不良を起こすばかりでなく、リアカセットとスポークの間にチェーンが落ちやすくなってしまいます。

チェーンがLow側のギアの外側に落ちてしまう場合は、リアディレーラーのLow側リミッターネジを締め込み、Low側へ変速出来ないように応急対処しましょう。

また、リアディレーラーのケージを持ってハンガーを無理に戻そうとすると、ケージが変形したり、ハンガーを曲げ過ぎたりするので、この対処はお勧め出来ません。

リアディレーラーハンガーの修理には専門的な知識と専用工具が必要となるので、プロショップへ作業依頼しましょう。

経験のあるショップであれば、調整で済むかハンガーの交換が必要かを的確に判断し対処してくれます。

リアディレーラーハンガーはアルミ製なので、何回か修正できますが、修正を繰り返すことでハンガーに画像の様な金属疲労によるシワが出てきます。

このような状態になったら、ディレーラーハンガーは要交換、もちろん大きく曲げてしまったハンガーも同様に交換が必要です。

リアディレーラーハンガーは、いろいろなタイプがありますが、画像の真ん中のタイプのハンガーは、負荷がかかりやすい位置が細く取付ボルトの穴も開いているので、修正修理にはあまり向いていません。ご自分のバイクがこのタイプのハンガーの場合は、常にスペアハンガーを用意されることをオススメします。

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