シマノ12速ドライブの固定は慎重に!
2022.12.13
シマノ12速ドライブの変速不良で、偶にその原因となるのがカセットスプロケットをフリーボディーに固定するロックリングの取付けミス。
今回、変速が不調ということで持ち込まれたバイクの駆動系はシマノ12速ドライブ。
その現象は、ロー側から10速への変速はスムーズながら11速と12速間への変速が不安定で、トップを使う際は一度変速を戻してから再変速?するというイレギュラーな使い方を行っていたというもの。
このトラブルも、ロックリングが正しく装着されていなかったため、トップ側2枚のスプロケットが斜めになっていたのが原因でした。
上の画像は、無理にねじ込まれ、ネジ部を舐めてしまったシマノの12速カセットのロックリング。
実は、今回のトラブルはこれだけでは終わらず、ロックリングとチェーンを交換したにも関わらず、トップ側で力強く踏み込みとチェーンが歯飛びしてしまうという現象が発生、そしてその原因は、変速不良の状態のまま長期に渡り使っていたためトップ側2枚のギアが偏摩耗してしまったというものでした。
最終的に、ロックリングとスプロケット2枚の交換が必要になった今回のトラブル、取付けを丁寧に行っていれば起こり得なかったトラブルでありました。
以下、シマノの12速カセットを装着する際のチップスです。
シマノの12速カセットをマイクロスプラインボディーに装着する際はシマノのマニュアルを確認しながら、スプロケットや間座をセットし、最後にロックリングで固定します。
ロックリングのネジピッチは非常に細かく、またアルミ製のため、正しくねじ込まないと簡単にネジ山を舐めてしまいます。
取付け前に、ロックリングに薄くグリスを塗布することをお忘れなく!
最終的な締め込みはトルクレンチを必要としますので、自信の無い方プロショップに任せましょう。