SRAM Eagle AXS Transmission をフィールドテスト!
2023.11.17
櫛形山の麓にベースを構え、トレイルライドを楽しみながら、e-MTBの可能性を探るMTBジジイのMTBライフ。
弊店試乗車:SPECIALIZED LEVO SL COMP CARBON GEN2に取り付けたSRAM GX Eagle AXS Transmission の特徴は、あらゆる状況下でも確実に変速が出来、転倒や外的なヒットにもダメージを受けにくいというタフさ。
ということで、試乗車にEagle AXS Transmissionを取り付け早々その変速性能を櫛形山のトレイルでテストしてまいりました。
先ずは南アルプスM.D.S.ベースから標高差630mの場所にあるトレイルヘッドまで舗装路で自走。
この間にSRAM独自の初期変速の硬さを馴染ませながら、よりスムーズに変速するよう何回か微調整を加え、変速のインターフェースとなるAXS Pod コントローラー細かい位置調整も行いました。
トレイルヘッドからのトレイルダウンヒル1本目は落ち葉で埋もれた比較的穏やかなFトレイルを気持ち良くライド!
さて、楽しい下った分ほど登りはタフ!ということで、再登坂は下ったばかりのFトレイルをトレイル出口からスタートポイントまで逆走し、変化に富んだタフなトレイル登坂においてのSRAM GX Eagle AXS Transmission が期待どおりに変速してくれるかをテストしてみました。
心地良く下ってきたトレイルも登坂というシチュエーションになると、e-MTBとはいえかなりタフな登りに変貌。
タイトなコーナー、ドロップオフ、落ち葉が降り積もったを急な登坂をクリアするためには、登坂ラインの読み、斜度に合わせた素早い変速と路面に合わせたペダリングパワーの欠け具合と体重移動等が重要なのですが、今回導入したEagle AXS Transmission はあらゆる状況においても、変速遅れや変速ミスなく瞬時に変速を行ってくれたため、厳しい登坂を予想以上にサポートしてくれました。
特にペダルにトルクをかけながらの変速でもストレスなく作動するレスポンスの良さにはビックリ!変速時に一瞬ペダリングの力を抜くという小技は全く必要ありませんでした。
標高差450mのトレイル登坂中で、急すぎる斜度、落ち葉でふかふか過ぎる箇所等で4回ほどバイクを押し上げましたが、予想より早く登り切ることが出来ました。
登坂後は小休止を入れ、別のトレイルヘッドから、変化に富んだつづらコーナーが続くKトレイルを心地よく下り、ベースまで戻ったのでありました。
今回の実走テストで感じたのはEagle AXS Transmissionの強力かつ正確な変速能力、リアディレーラーの取り付け強度が高いばかりでなく、リアディレーラー自体の剛性も非常に高く、厳しい条件下でも変速ミスなく瞬時に変速を終わらせてくれました。
トレイル登坂時の変速ミスは無用な足つきからのリスタート困難等、多大なロスに繫がりますが、この変速システムにおいてはその心配が無用。
転倒を含め、ハンガーの曲がりからの変速不良を心配しなくてよいのも、この変速機の魅力のひとつ。
対応車種が限定されること、システムを丸ごと交換する必要があること、そして、ちょいとお値段が高い等の壁がありますが、既に沼にハマっているマウンテンバイカーには、一推しの変速システムであります。