ベアリング交換で思うこと。
2024.07.11
フルオーバーホールのご依頼が多い当店にとってフルサスフレームのベアリング交換は日常茶飯事のお仕事。
このブログに登場するベアリングツールは1種類ですが、このツールだけであらゆるフレームに対応することは無理なので、当店ではこのPARKTOOLの工具を含め5メーカーのベアリングツールキットを駆使し、確実に効率良くベアリング交換を行っています。
そして、この作業を行っていて感じるのが、メーカーによるフレームの加工精度と使用しているベアリンググレードの差。
フレームやリンク精度が悪いため、ベアリングの脱着が非常に難儀で真っ新なベアリングでも圧入するだけで動きが悪くなっちゃうことも、ままあること。
使用しているベアリングの品質にしても然り、この間のベアリングはベアリングプーラーで抜こうとしたら、さほど無理をしていないのに見事に粉砕!?
精度の悪いフレームに品質の悪いベアリングが組み合わさっていたら、それはもう時間を浪費するは高い工具は傷んじゃうわで、正直追加料金を頂きたくなることも偶にある。
見た目は同じに見えるフレームも裸にしちゃえばその差は歴然。
良いフレームには基本的に良いベアリングが使われているし、メンテナンスに掛かる手間もどちらかというと楽ちん。つまり作る側が、ちゃ〜んと後々のメンテナンスを考慮してるって感じられるわけ。
ベアリング交換で感じ思うこと、ホント下手なものは勧められないなって。