MTBタイヤの空気圧について
2025.04.17
オフロードで快適かつ安全なライドを楽しむためには、タイヤの空気圧設定が大事な要素になります。
ご来店されたお客さまのタイヤ空気圧を確認すると、空気の入れ過ぎ、不足のもの等いろいろといらっしゃいますが、意外と適性空気圧を意識されていない方のが実状です。
タイヤのサイドウォールには、上の画像のようにタイヤの最大許容空気圧が表記されています。
表記にはBAR(バール)とかPSI(ピーエスアイ)の違いがありますが、MTBの場合は比較的BARを使う場合が多いようです。ちなみに、1BARは14.5PSIとなります。
さて、MTBのタイヤは、タイヤのハイボリューム化とチューブレス化がスタンダードとなったことで、より低い空気圧での使用が一般的になっています。
太いタイヤでオフロードを走る場合、許容空気圧に近い空気圧設定でライドすると、タイヤが必要以上に弾み、路面への十分なグリップを得られません。
オフロードでライドする場合はタイヤに表記されている最大空気圧の50%あたりの空気圧を目安に、29x2.6の様にハイボリュームタイヤの場合はやや低めに、27.5x2.2のようにややエアボリュームが少ないタイヤは高めに空気圧を設定します。
例えば、29x2.6のタイヤで最大空気圧が2.5BARの場合は1.3BAR前後の空気圧に、また27.5x2.2ののタイヤで最大空気圧が3.5BARの場合は、2.0BAR前後の空気圧に設定します。
これらの空気圧を基準に体重の多い方はやや高め、少ない方はやや低め、またe-MTBのように車重の重いバイクの場合はやや高めというように、いろいろ試されてみてください。
MTBではタイヤの空気圧管理がとても重要ですが、一般的なアナログ式エアゲージの測定範囲は1bar(15PSI)〜14bar(1200PSI)と広いため、低圧側の空気圧を細かく管理することが出来ません。
MTBタイヤのエア圧を正確に管理するためには、低圧側が正確に測れる低空気圧用のアナログゲージ、もしくはデジタル式のエアゲージを使いましょう。