シマノRDのクラッチがリアサスペンションシステムに与える影響?
2026.02.09
海外の自転車系Webニュースに、シマノのクラッチ付変速機がリアサスペンションの作動に影響を与えているという、なかなか興味をそそる記事が載っていました。

シマノのリアディレイラーには、チェーン暴れを防止するクラッチシステムという装置が付いています。
これは、主にMTB用リアディレイラーに付いているシステムで、上の画像でいうとガイドプーリー手前のグレーのレバーを左側(ON位置)にすることで、ケージアームの付け根のクラッチシステムがオンなり、荒れた路面を走行してもチェーンが暴れにくくなり、結果としてチェーン外れが防げるというシマノが開発したシステムです。

一方、SRAMはリアディレイラーのケージアーム付け根のスプリングを強化することにより、同様にチェーン暴れを防いで来ました。
これらのリアディレイラーの進化で、MTBやグラベルバイクのフロントシングルの1x(ワンバイ)システムが発展し、主流になったということはみなさんご周知の通りです。
さて、先のWebニュースに書かれているリアサスペンションへの影響とは、チェーン暴れを防ぐためのクラッチシステムのフリクション(摺動抵抗)特性が原因で、クラッチによるチェーンの張りがリアサスペンションの動きをある程度妨げているということ。


ここ数年MTB界のトレンドになっている、チェーンのキックバックを防止するO-chainやe-thirteenのSideKick、そしてDTのDFシステムの考え方を参考にすると、なるほど、それもあるな〜と思ったわけであります。
ちなみに、SRAMのリアディレイラーや、昨年発売されたシマノの新型XTR Di2、XT Di2、DEORE Di2は強化スプリングでチェーン暴れを防いでいるため、スプリングの特性上リアサスペンションへの与える影響はほとんどないとのこと。


もちろん、リアサスのないハードテイルバイクにお乗りの方や、そんな攻め攻めの乗り方しないからという方は、何も気にしなくてよいのですが、「なんだかちょっと気になるな〜」と思われる方もいらっしゃるかと。
対策として、クラッチをOFFにしちゃうという手っ取り早い手もあるのですが、チェーンデバイスが付いているDHバイクやエンデューロ系バイクはともあれ、その辺が無防備なバイクはチェーン暴れやチェーン外れ等のトラブルが懸念されます。
実は、シマノクラッチ付リアディレイラーで、それなりのグレードのモデルであれば、クラッチの強度を調整することが可能です。
ただし、この作業を行うには技術的スキルが必要ですし、クラッチ強度の調整加減をいろいろとテストしながら見つける手間が必要となります。(この作業については、あくまでもご自分の責任で行ってください。当方は一切の責任を負いませんのであしからず。)
ということで、ちょっとトライしてみたいなぁ〜と思われる方は、試されるのも面白いかと。




