論より証拠
2014.12.26
画像のチェンリングは、「踏み込むとチェーンが歯飛びしちゃうんです。」ということで持ち込まれたバイクに付いていたミドルリング。
これだけ歯が減っていればチェーンが歯飛びするのは当たり前の話。
さて、この消耗したチェンリングの歯の形状から読み取れるのが、歯にかかる力は一定でないということ。(上下と左右の歯の消耗度が明らかに異なっています。)
左右のクランクが縦位置となった時=クランク角度0°でペダルを踏む力は最弱となり、左右のクランク位置が平行位置になった時=クランク角度90°でペダルを踏む力は最強となります。
このようにペダリングの際に発生する駆動力のムラによってチェンリングの歯は画像の様な減り方をするわけですが、同時に解るのが先日ご紹介したB-LABSの楕円ナロー&ワイドギアや他社で発売されている楕円ギアが持つ形状の意味。
駆動力のムラを異形チェンリングを用いることでそのムラを補い、結果として駆動効率が上がるという理屈を何となくご理解できるかと。