RIDE-9システムとは? その1
2020.03.21
「RIDE-9システムとは? その1」
先月、このブログで、「フレームのアジャスト機構の活用について」をお話ししましたが、現行のRocky Mountainのフルサスバイクに標準装備されている画期的なジオメトリー可変システム”RIDE-9”システムついて解説したいと思います。
2013に Rocky Mountain Altitudeのフルサスバイクに初搭載され、その後、現行モデルに至るまで採用され続けている画期的なアジャストシステム『RIDE-9』。
RIDE-9システムは、リアショック取付部にある、2つのインターロックチップの組み合わせを2本の6角レンチで変更し、バイクのジオメトリーとサスペンションレートを好み通りに可変できるシステム。
RIDE-9のインターロックチップの組み合わせは9通り(SLAYERは4通り)、ライダーの体格、好み、地形、パフォーマンスに合わせたセッティングを選ぶことで、1台のバイクで状況に応じた乗り味を楽しむことが可能となります。
今回はRIDE-9について、RIDE-9が搭載されているバイクのオーナーさんや、RIDE-9にご興味ある方を対象に解説していきたいと思います。
<fig.1>
『まずはザックリと基本的なセットアップ』
RIDE-9は9通りの組み合わせを選べますが、基本となる組み合わせは、画像 fig1.のインターロックチップを固定するボルトの位置が①、 ⑤、 ⑨の位置となる3通りの組み合わせとなります。
それぞれのジオメトリー特性は以下の通り。
<ボルト位置 ① :スラック(ヘッド角が寝る方向)>
高速での安定性がアップ。より攻撃的なトレイルライディングにオススメです。
<ボルト位置 ⑤:ニュートラル>
取り回しの良い基本ポジション、バランスの取れたハンドリングが得られます。
<ボルト位置 ⑨:スティープ(ヘッド角が立つ方向)>
クイックなハンドリングとクライミング時のより高いトラクションが得られます。
※)サスペンションのエア圧やダンパー調整はRIDE-9の位置調整後に行うとベターです。
■次回は、RIDE-9の変更によるサスペンション特性の変化について解説します。