New Levoと旧Levoのバッテリー消費の検証について
2023.06.15
5月に発売されたSPECIALIZEDの新型LEVOのセールスポイントのひとつは、旧Levoに比べ、モーターのトルクが43%、パワーが33%アップしたというもの。
しかし、モーターのパワーアップは嬉しいもののバッテリー容量が旧Levoと同じ320Whということで、パワーアップした分のバッテリー消費の差がとても気になるところ。
いくらトルクやパワーがアップしてもバッテリーの消費率が著しく増えてしまうと、当然航続距離が短くなり、トレイルで遊ぶ時間も短くなってしまうのは困りますので。
ということで、いつもライドを楽しんでいる山梨のトレイルで、新型LEVOと旧Levoのバッテリー消費度の差を検証してみました。
今回検証を行った場所は、南アルプスマウンテンバイク愛好会が管理するトレイルへのアプローチの登坂路で、距離は5.6㎞、標高差は約460mというルート。
いつもこのルートを使ってトレイルヘッドまでe-MTBで登り、トレイルの下りを楽しんでいるのでありますな♪
ここで、データを取った際のアシストモード設定ですが、旧Levoについては主にトレイルモード使い、急登坂についてはターボモードを使うという感じ。
斜度に応じ、この斜度では何モードということは決めておらず、あくまでもその時のフィーリングでモードを変えているという使い方。また、新型LEVOについても同様、アシストモードについてはあくまでもフィーリングでモードの切替を行っておりました。
つまり、フィールド環境は同じでも、使用モードのバラツキはかなりあったということも考慮して頂き、今回の検証はあくまでも参考値といことでご理解頂ければと。
さて、このルートで取得したデータは以下の通り。
旧リーボのバッテリー消費状況は5.3km走行し、バッテリーの消費は約 31%というものでした。※)SPECIALIZED純正オプションTURBO CONNECT DISPLAYから得たデータ。(山梨M.D.S.ベースから計測スタート地点まで3.6km登坂し、バッテリーは14%消費していたので、前出のデータはこの分を差し引いたものとなります。)
そして、ニューリーボのバッテリー消費状況については5.6km走行し、バッテリーの消費は約38%というものでした。
ザクッとした感想ですが、トルク感が明らかに向上しているにも関わらず、バッテリー消費率が想像していたより上がっていないということ。
今回は念のため予備バッテリーであるレンジエクステンダーを装備していったため、車重はプラス1㎏となっていたことを考慮しても、New Levoのアシストコントロールに慣れれば、短くはなるものの、ほぼ同じ航続距離を走れるのではと思いました。
ちなみに、アプローチルートを2回登り2本のトレイルをライドした後のデータがこのデータで、走行時間は1時間36分、走行距離は19.4㎞、獲得標高は984m、そしてバッテリーの消費量は91%でありました。(レンジエクステンダーを付けた際のバッテリー容量表示は150%となります。)
今後も条件を変えつつ、New Levoの性能を検証していきたいと思います。