目に見えないトラブル(リアサスペンションのベアリング)
2018.12.19
フルサスペンションバイクのフルオーバーホールを行う場合、パーツを外したフレームを分解出来るだけ分解し、各部の問題部分を探し出します。
画像のカートリッジベアリングはフレームのメインピボットに使用されていたもので、水や泥等が内部に侵入したためにベアリングが錆び、全く回転しない状態までダメージを受け、このベアリングを含む3つのベアリング動作不良により異音を発し、、リアサスペンションシはスムーズに動きませんでした。
対処として、リンク部のクリスアップと共に、動作不良を起こしているベアリングと、今後壊れる可能性の高いベアリングを耐久性の高い国産ベアリングに交換しました。
フルオーバーホール後のバイクは路面からの入力にフリクションなく反応し、下りばかりでなく、登坂時においての性能向上を感じたとの感想を、オーナー様から頂きました。
<フレームから不良ベアリングを取り外します。>
<多様な専用工具を用いベアリングを圧入します。>
定期的なメンテナンスを怠っていると、目に見えないトラブルが進行し、結果的にパーツや肝心なフレームに多大なダメージが及ぶことも多々あります。
シーズン中多用したバイクや、乗車中に何らかの違和感を感じるバイクには早めの対処するよう心がけましょう。