フレームのアジャスト機構の活用
2023.02.06
MTBのフレームはその用途に応じたジオメトリー(フレーム各部の角度やサイズ)で作られています。
ほとんどのバイクのジオメトリーは固定となりますが、一部のモデルではフレームに設けられたアジャスト機構でジオメトリーを可変させることで、より自分好みの乗り味にカスタマイズ出来る様になっています。
シンプルなアジャスト機構としては、KONAのハードテイルやSANTA CRUZのリアエンドが代表的なもので、元々はシングルスピードで使う場合のチェーンテンションの調整目的でしたが、リアホイールの前後位置を変えることで、ハンドリング性能を変化させたり、使用タイヤの太さに応じたエンド位置を選ぶ事が出来ます。
さらに進んだアジャスト機構としては、SANTA CURZやRocky Mountainのフルサスバイクに使われているフリップチップやRIDE9やRIDE4システムなどが挙げられます。
SANTA CURZのMEGATOWERをはじめとするフルサスモデルでは、ロワーリンクのフリップチップでジオメトリーの変更が可能で、リアドロップエンドに設けられたフリップチップにより、チェーンステイ長を変更することもできます。
Rocky MountainのRIDE9やRIDE4システムはリンクのリアショック取付部に設けられたブロックの組み合わせを変えることで、9通りもしくは4通りのジオメトリーを選ぶことが出来ます。
それらのアジャスターの効果については各社のwebサイトを調べて頂ければ大凡理解出来ると思いますが、自分のバイクにそれらのアジャスト機構が付いていれば、積極的に可変し、乗り味を試して見るもの楽しいものです。
厳密なことをいうと、ジオメトリーを変化させたフルサスペンションバイクでは、サグを取り直す必要がありますが、まぁ、その辺は任意でお試しください。
Rocky MountainのRIDE9については少々奥行きの深い調整となりますので、また後日ご説明したいと思います。