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Rocky Mountain Instinct Powerplay C70をテストライド!

2021.11.05

輸入元のエイアンドエフさんからお借りした2020Rocky Mountain Instinct Powerplay C70を近場のトレイルに持ち込み、フィールドテストをおこないました。

ついでということで、弊店の試乗車SPECIALIZED LEVO SL COMP カーボンも持ち込み、同じルートを走行しそれぞれのライディングフィールの比較もおこなってみました。

2020Instinct Powerplay C70は、ロッキーマウンテンが開発したDyname3.0ドライブシステムと672Whのバッテリーを軽量カーボンフレームに積んだe-MTB。

バイクスペックをざっと紹介すると、Shimano XT12スピード変速、XT 4ポッドブレーキ、前後Foxサスペンションで、トラベルはフロント150mm、リア140mmという感じ。

車重はペダルを付けた状態で約23㎏ですが、タイヤをチューブレス化すれば、約400gの軽量化は出来るかと。

さて、このInstinct PowerplayのDyname 3.0ドライブシステムは、トルクフルなパワーと、そのパワーをシームレスに紡ぎ出すピックアップの良さが心地良い魅力的なドライブシステム。

Dyname 3.0ドライブシステムはインライントルクセンサーというチェーンの張りを検出するデバイスを備えており、ペダリングによるチェーンの張りを検出すると、瞬時にアシストパワー発生、タイムラグのない強力なアシストを提供してくれます。

ハンドルバーに取り付けられたリモートスイッチは、3つのボタンでモーターを制御し、3つのアシストレベルの選択と、モードとバッテリー残量の表示をおこないます。

ライディングポジションは、ややアップライトでバイクセンターに心地良く乗る感じ。

Rocky Mountain独自のドライブシステムを使っているため、既製のドライブシステムを使っている他メーカーのe-MTBとは異なり、オリジナルのInstinctと同様のハンドリング特性を維持しているのは、LEVO SLもスペシャライズド独自のドライブシステムを用い、その乗り味が、まんまSTUMPJUMPERと変わらないのと同様であります。

モーターパワーはInstinct PowerplayがLEVO SLを大幅に凌いでおり、それぞれのアシストモードでのパワー差が1.5倍ほどあると体感出来ました。

また、バッテリーについては約2倍の容量となっていますが、モーターの消費電力とバイク重量を加味すると、航続距離が2倍になるか否かは、バッテリーのマネージメント次第かと。

同じトレイルを約15㎞ずつライドして感じたのは、Instinct PowerplayとLEVO SLの特性がまったく異なるというところ。

Instinct Powerplayのアシストについては、そのトルクフルなパワーとピックアップの良さを活かし、オートマチック車のようにトレイルを走り抜けるという感じ。

パワー重視のドライブシステムとなっているため、バイク重量は約23㎏となかなかの重量ですが、いざ乗ってしまうとハンドリングやコントロール性能は、オリジナルのInstinctに近いため、他メーカーの重量級e-MTBとは異なり、コーナリングとライン取りの楽しさはノンアシストバイクとほとんど変わらぬように感じました。

SPECIALIZEDのLEVO SLのアシストは、路面状況に応じギアチェンジとモード変更を駆使しながらトルクバンドを活かすという、マニュアル車的要素の強いアシスト。

パダルバイクに慣れたマウンテンバイカーであれば、そのコツはすぐ習得出来るはずなので、バッテリーマネージメントも含め操り感の楽しさは、こちらの方が上かと。

Instinct Powerplayに比べ、車重で約5㎏も軽いLEVO SLカーボンの操作感は、普通のMTBとほとんど変わらないので、バイクコントロールもほとんどナチュラル。

慣れてくると脚力が強くなった自分が、トレイルでSTUMPJUMPERを操っていると錯覚してしまう感じのe-MTBであります。

2台のバイクを乗り比べて感じたのは、動力性能は異なるものの、どちらもメーカーオリジナルのドライブシステムを使っているため、それぞれのメーカーの代表的なトレイルバイクの乗り味がしっかり踏襲されているということ。

将来、どちらのe-MTBを選ぶかは、その方の好み次第、余裕があれば両方とも所有したいと思う私目は、やはり酷い病気なのかもしれません・・・。

※)2020 Rocky Mountain Instinct Powerplayの詳細はこちらから

※)今回ご紹介したInstinct Powerplayは2020モデルで、国内販売はありませんが、フルモデルチェンジされ、新たなDyname 4.0ドライブシステムを積載する2022Instinct Powerplayは、国内でも来春販売されるとのこと。

ご興味のある方は、こちらをご覧下さい☞2022 Instinct Powerplay

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