旧サスペンションのメンテナンスについて
2022.02.13
古いサスペンションフォークのメンテナンスについてのお話しです。
旧車のメンテナンスやオーバーオール、レストア等は弊店の得意な作業分野ですが、都度、悩ませる作業が補修パーツを入手出来ない古いサスペンションのメンテナンス。
メーカーによって異なりますが、製作年度から5年経過すると補修パーツが入手出来ないメーカーも少なくありません。
例えば、現行のモデルが2022モデルとして、製作年度から5年以上経過した2017モデルの補修パーツは入手不可となります。
ただし、各モデル間のパーツを共有化しているため、意外と補修パーツの融通が利くメーカーもあります。
さて、パーツの入手が難しい旧サスペンションについての対応ですが、大凡以下の対応となります。
①そのまま使用し続けるか、新しいフォークに交換する。
シールやパーツの劣化が顕著でパーツの入手が難しい場合は、何も行わず寿命まで使って頂くか、新しいフォークへの交換をお薦めいたします。
②アウターレッグ内とインナーチューブ外周りのクリーニング+グリスアップ or 潤滑オイルの注入(ダストシールがあればベター)。
この作業を行うことでサスペンションの摺動がある程度改善されます。
③ ②の作業に加え、インナーチューブ内部のクリーニングとダンパーオイルの交換。
状態が良いサスペンションの場合は、この範囲の作業を行うことで、摺動とダンピング機能をある程度改善することが可能です。
以上の、どの作業が持ち込まれたサスペンションに適しているかは、弊店の判断となります。
希に、海外から補修パーツを個人輸入され、持ち込まれる方がいらっしゃいますが、弊店では安全性確保のため、正規輸入代理店経由以外のパーツは使用しませんので、ご了承下さい。
また、メンテナンス後のサスペンション機能の改善程度と機能の維持期間は一律でないため、これらをご了承頂いてからの作業となります。