ケーブルルーティングは見栄えと実用性のバランスが大事!
2022.02.23
ブレーキケーブルやブレーキホース等の取り回しをケーブルルーティングと呼びます。
MTBは他のスポーツバイクに比べハンドルやリアサスペンションなどの可動域が大きいため、組み上げる際に、それらを考慮したケーブルの取り回しや、長さを決める必要があります。
例えば、ケーブルが長過ぎる場合は何らかの突起物にケーブルが引っかかり、転倒やケーブル破損に繋がる恐れがあります。また、ケーブルが短い場合は、転倒した際にハンドルが大きく回転し、結果としてケーブルやブレーキホースを引きちぎってしまう可能性があります。
それ以外にも、リアサスペンションの動きを考慮してケーブル長を決めないと、リアバッグが限界まで動いた際にケーブル類が突っ張ることでサスペンションの動きを妨げたり、ケーブルにダメージを与えるという恐れがあります。
弊店ではMTBを組み上げる際に、リピートタイという取り外し可能なタイラップ使用し、ブレーキホースやシフターケーブルをフレームに仮留めし、ハンドルを180°以上回す、サスペンションを可動域のリミットまで動かす等の稼働シミュレーションを行い、実用的かつ見栄えの良いケーブルルーティングを決めています。
見た目が美しく、ケーブルの動きが自然でフレームに干渉しにくいケーブルルーティング、この作業は、経験に基づいたMTB専門店ならではの自己満足的仕事でもあります。