ハンドルバー周りのセッティングについて
2022.03.07
MTBのハンドルバーには、ブレーキレバー、変速レバーをはじめ、車種により、ドロッパーシートポストのリモートレバー、サスペンションのリモートレバー、アシストのパワーモード可変スイッチ等いろいろなレバーやスイッチが付いています。
トレイルでは路面の傾斜や状況により、それぞれのレバーやスイッチを駆使して走行するわけですが、それらが自然に操作出来る位置にセッティングされてないと、操作のタイミングにズレが生じ、バイクコントロールに支障をきたします。
また、ハンドルの高さ、角度が適正な位置にセッティングされていないと、正しいポジションを得ることが出来ず、同様にバイクコントロールに支障をきたします。
弊店では、ハンドルバー周りのセッティングについては、トレイルやパークでのライディング経験を活かし、ストレスなく自然に操作出来る位置にレバーやスイッチを配置し、バイクをスムーズにコントロール出来る環境をご提供しています。
どのような操作環境をご提供しているのか、ひとつの例として、他店で組まれたSPECIALIZED LEVO SL COMPに乗られているお客さまから、ポジションがしっくりこないので調整して欲しいというご依頼を受け、改善した例をご紹介します。
上の画像が調整を行う前の画像です。
先ずハンドルの角度ですが、手首にストレスを与えるかなり前倒しの位置(俗にいうオニハン)になっていました。
アシストのパワーモード可変スイッチがハンドルの右サイドにあり、しかもシフターの内側に配置されていたため、グリップから手を放さないと操作出来ない状態でした。
また、シフトレバーがグリップに被る位置にあるため、レバーが手に干渉しやすくなっていました。
上の画像がハンドルおよび各レバーやスイッチの位置を変更した画像です。
ハンドルの角度を、スイープを活かしナチュラルなポジションが取れる位置に変更しました。
ブレーキレバーの位置と角度、そしてリーチ調整を行い、握りやすいポジションに変更しました。
シフトレバーの位置を手に干渉せず、自然に指が届く位置に変更。
アシストのパワーモード可変スイッチを左サイドに移し、状況に応じ即座にボタンを押せる位置に設置しました。また、ドロッパーシートポストのリモートレバーの位置も若干変更し、変速、ブレーキング、ドロッパー高調整、アシストパワー変更を、トレイルの状況に応じストレスなく操作出来るように改善しました。
この作業もまたケーブルルーティングと同様、経験を活かしたMTB専門店の拘り仕事。
今後もより良い操作環境を、お客さまにご提供していきたいと思います。