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マウンテンバイク(MTB)販売/オーバーホール/修理の専門店MDS

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少々荒療治ですが、なんとかレスキュー!

2022.08.19

以前もお伝えしましたが、スルーアクスルのネジ山に異物がある状態、もしくはノーグリスでアクスルを強く締めすぎてしまうと、アクスルのネジ山が受け部に噛み込み、最悪固着してしまう場合があります。

※)スルーアクスル取り扱い時の注意点

そして、今回承った作業が、リアアクスルが受け部に噛み込み、さらに6角レンチの受け部をナメてしまったことで、完全にお手上げ状態になったという事例。

今回の場合、アクスルの受け部がハンガーと一体になっているので、フレーム自体に影響を与えずなんとかなりそうとうことで、先ずは交換用パーツ(ハンガー部&アクスル)を取り寄せ、構造を見ながら攻めどころを検証。

結果、アクスルのノンドライブサイド側のツバを壊せばドライブサイド側から抜けるはず、ということで作業開始。

計測したアクスル軸とツバとの境の深さまで、ナメてしまった六角レンチ穴を道穴に慎重にドリルを立て、ドリルの刃を替えながら穴を10㎜に広げたところでドリル作業は終了。

さらに、この穴をリューターで1㎜厚でぐるっと何周か削ったところで、ツバはアクスル軸との境で破断し、噛み込んだアクスルはハンガー部の受けごと無事抜くことが出来ました。

さて、今回はうまくことが運びましたが、アクスルのトラブル全てが解決出来たわけではありません。

対処方法を間違えるとフレームやフォーク、他のパーツにダメージを与える可能性が大きいので、構造が不明もしくは補修パーツが入手出来ない場合は、基本的にこの様な作業は承っておりません。

無駄な出費を避けるためにも、アクスル関係の取扱いにはお気を付けあれ!

 

 

 

 

 

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