駆動系のカスタマイズについて
2023.09.11
常に進化を続けるMTBの駆動システム、今回は駆動系のカスタマイズについて説明したいと思います。
数年前からお客さまにご提案し、ご好評を得てきた駆動系のカスタマイズは、フロントのシングル化とリア11〜12速化という駆動系のワンバイシステムへのカスタマイズ。
もはやMTBの世界ではスタンダードとなっているワンバイシステムの目的は、駆動系の簡素化と変速トラブルの削減。
このワンバイシステムの構築にあたり、前後多段の駆動システムと同様のギアレンジを得るため、リアスプロケットのギアレンジがワイド化され、変速をスムーズに行うためギアが多段化されました。
フロントチェンリングが1枚のみとなり、フロントディレーラー、フロント変速用シフターが不要となった分だけでも約300g以上の軽量化に繋がり、リアのみの変速となるため、変速操作が簡略化され、ギアの繋がりもリニアになり変速トラブルも大幅に減少しました。
また、ナロー&ワイド・チェンリングとスタビリティーの高いリアディレーラーを使用することで、チェーン外れが減少し駆動効率も増加します。
その他、ドロッパーポストやサスペンションのリモートレバーをハンドルの左側にまとめられるというメリットも生まれます。
そして、どうせならとことん上を目指したいという方にオススメなのがワイヤレス駆動によるSRAM AXS変速システムの導入。
目まぐるしく状況が変化するトレイルでも、変速スイッチを押した瞬間に変速し、負荷のかかる登りでも変速してくれる快適さはこの上なし!リアディレーラーの位置制御の正確さと駆動モーターの強力なトルクがもたらす最高の変速を味わえます。
そして、お持ちのフレームがUDH(ユニバーサル・ディレーラー・ハンガー)仕様のフレームであれば、SRAM最新の変速システムT-Type Eagle AXSシリーズの変速システムも導入が可能です。
お値段もなかなか凄いですが、そのスーパーデジタルな変速感はもはや異次元!至高の変速システムをお望みの方にオススメです。
これらのカスタマイズはオーバーホールと同時行うと、カスタマイズ工賃を浮かせることが出来ますし、バイク全体のメンテナンスと共に作業を行うので、バランス良く整合性をとることが出来ます。
ご自分のバイクをどうやってカスタムしていけばいいのか?
ご相談を承りますので、ご遠慮なくご来店下さい。