メンテナンスのチップス:スルーアクスルの取扱いにはご注意を!
2023.12.18
<スルーアクスルの取扱いにはご注意を!>
ホイールを外す際、何気なくフロントアクスルやリアアクスルを地面に直接置いてしまうことがありますが、アクスルのスレッド(ネジ部)には砂や小砂利が付着しないよう慎重に扱いましょう。
もし、スレッド(ネジ部)ネジ部にに異物が付いてしまったら、異物が残らないように異物を取り除いて下さい。
また、アクスルを締め込む際、何らかの違和感を感じたら、無理に締め込まずにそのまま外し、その原因を確認しましょう。
さて、下の画像は何事もない様に見えるリアエンドですが、実はリアスルーアクスルの雄ネジがリアディレーラー側の雌ネジに食い込み、アクスルが全く抜けなくなってしまったというトラブル事例。
スルーアクスルのネジ部に小砂などが付着したままの状態で、リアアクスルをねじ込んでしまうと、小砂がネジ山を傷める場合がありますが、これは最悪の状態。
ラスペネを浸透させ少しずつネジを緩めるという方法もありますが、それも不可だったため、今回はリアアクスルのネジ部をドリルで削り取るという方法を選択しました。
フレームを傷めずアクスルネジ部にアクセスするためには、その部分の構造をしっかり把握し、作業手順をしっかりイメージすることが重要となります。
今回はリアエンドと共に固定されているアクスル受け部の中心にドリルを当て、ドリルの芯が狂わぬ様に番手を上げながらドリリングしてアクスルのネジ部を削り取り、無事リアアクスルを抜くことが出来ました。
その後、リアエンド周りのパーツとアクスルを新品に交換して一件落着となりました。