MERIDA eONE-SIXTY500をフィールドテスト!
2024.01.15
メリダジャパンさんからお借りしたV試乗車:2024 MERIDA eONE-SIXTY50のトレイルでの走行性能を櫛形山のトレイルで実走テストを行いました。
2024 MERIDA e-ONE SIXTY 500:¥698,500(税込)の詳細についてはこちらから。
今回使用したルートは、標高287mの南アルプスM.D.S.ベースを出発し、距離8.16㎞、標高差635mを登坂し、標高922mのトレイルヘッドから距離2.6㎞、標高差384mの下りトレイルを楽しく下り、そこから次なるピークへ距離3.7㎞、標高差328mを再登坂し、標高866mのトレイルヘッドから距離2.6㎞、標高差432mの下りトレイルを楽しみ、一気に南アルプスM.D.S.ベースへ戻るというe-MTBで遊ぶには最適なルート。
過去にSPECIALIZED LEVO SL CARBON GEN1、SANTACRUZ HECKLER8、SPECIALIZED LEVO SL CARBON GEN2、RockyMountain INSTICT PowerPlay A30でテストライドを重ねてきた定番ルートであります。
ちなみに今回の総走行距離は22.1㎞、獲得標高は1157mでありました。
<ヒルクライム性能>
e-ONE SIXTY 500のアシスト系はシマノ Steps E8080モーター(70Nm)とシマノ 504Whバッテリーというアシストシステム。
トルクはそこそこあるのですが、アシストモードのNORMALとHIGHとのギャップが大きいため、それなりの登坂斜度になるとNORMALモード+ローギアを使ってもちょっときつくなり、結局はHIGHモードを多用するという感じでした。
ただ、登坂ポジションは取りやすく、2本の登坂を繰り返した後に、バッテリー残量はまだ40%近く残っていたので、今回のルートであればもう一本ぐらい登れそうなので、今回のようなライド距離、標高差であれば十分楽しめるのパワーと感じました。
<ダウンヒル性能>
サスペンショントラベル160㎜、ショートチェーンステイ、フロント29er/2.5インチタイヤ、リア27.5/2.6インチタイヤというマレット仕様のe-ONE SIXTY 500のダウンヒルは非常に軽快、ダウンヒルポジションも取りやすく、狙ったラインを正確にトレースしてくれるコントロール性の高さはとても素晴らしいものでした。
ただ、残念だったのがこのバイクのShimano BR-MT420というブレーキシステム、前後4ポッドキャリパーながら制動力が甘く、寒さもありましたが途中手の指を休ませる必要があり、唐突に効くというシマノ独特のピーキーさも時々現れ、速度のある下りでは何度かひやりとさせられました。
さらに、タイヤがノンチューブレスだったので、ブレーキのアップグレードとタイヤのチューブレス化でこのバイクの下りは、より楽しめるものになると思いました。
税込¥698,500という比較的リーズナブルなe-ONE SIXTY500は、シーズンを通してトレイルライドを楽しめる、コスパの高いオススメのフルサスペンションe-MTB、このバイクを手に入れて少しずつカスタマイズして自分好みのe-MTBに仕上げるというのも楽しいかもしれません。