メンテナンスのチップス:シーラント液の追加&交換について(アップデート)
2024.06.03
お客さまからチューブレスタイヤのスローリークについて、ご相談を受けました。
お持ち頂いたホイールをチェックすると、タイヤのサイドウォールに透明な液体がプツプツと。
お客さまにシーラントを入れた時期を確認すると約半年前とのこと。
確認のため、タイヤをリムから外しタイヤの中を確認すると画像のように透明な液体が溜まっていました。
この液体はシーラントの基材となる液体で、元々はラテックス成分が溶け込んだ白色の液体だったはず。
チューブレスタイヤ入れたシーラントはホイールが回転することによりタイヤの内側、タイヤとリムの接触部にシーラントのラテックス成分が付着しチューブの代わりとなってエア漏れを防ぎます。また、残ったシーラントがタイヤに開いた穴から噴出する際に固まり、パンクを防いでくれます。
通常は4〜5ヶ月ほどシーラントは乾いてしまい、画像の様にタイヤの内側にラテックス成分を残しからからに乾いてしまいますが、保存状態等の環境により、今回の様にシーラントの基材だけ残ってしまう場合があります。
この状態でシーラントを追加してもシーラントが薄まってしまい、本来のパンク補修機能が発揮出来ません。
この様な場合は、このシーラント基材をタイヤ内から除去し新たなシーラントを補充する必要があります。
画像ではシーラントインジェクターで古いシーラントを吸引していますが、タイヤのビードを反対側だけ外して除去&軽くクリーニングの方法がオススメです。
シーラントを追加したのにパンクする、タイヤのサイドウォールから透明な液体がプツプツと吹き出る場合は、古いシーラントを除去した後に新しいシーラントを追加し、様子をみてみましょう。
長期に渡り使わなかったチューブレスレディータイヤも同様です。