ディスクブレーキの片効きについて
2024.06.13
キャリパーのピストンが作動不良を起こすと、ブレーキパッドの動作バランスが狂い、パッドの片効きを起こします。
この片効きにより、ブレーキパッドの片減りや、ブレーキからの異音を引き起こします。
試しにブレーキキャリパーを覗きながらブレーキレバーを数回握って下さい。
このとき、片側のブレーキパッドしか動いていない場合は、ブレーキの片効きが起きていると判断出来ます。(メカニカルディスクブレーキは除きます。)
これらのトラブルの原因の多くはブレーキピストンの汚れにあります。
画像のピストン側面の汚れがピストンの作動不良を起こす一番の原因です。
この汚れを下の画像のようにクリーニングし、動きを滑らかすることによってブレーキの片効きは解消されます
弊店ではディスクブレーキのメンテナンスを行う際、ブレーキフルード交換やエア抜きに合わせ、このキャリパークリーニングも同時に行っています。
※)画像はピストンの状態を解りやすくするため、プロのメカニックがブレーキパッドを外した状態でピストンを押し出した画像です。
十分な知識とメンテナンス経験のない方が画像の様な作業を行うと、ブレーキシステム内のブレーキフルードが外部へ漏れる、ピストンのOリングを傷める等々、ブレーキシステムに重篤なトラブルを招く可能性があります。
ディスクブレーキのメンテナンスは、是非専門店にご依頼ください。