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マウンテンバイク(MTB)販売/オーバーホール/修理の専門店MDS

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ブレーキのアップグレードとカスタマイズのチップス

2024.09.01

MTBにとって、コントロールの要となる重要なパーツがディスクブレーキです。

ブレーキはバイクを止めるという役割だけでなく、状況に応じスピードをコントロールするという重要な役割があります。

例えば、滑りやすい路面や下り坂で唐突にホイールがロックしてしまうと、タイヤはグリップを失いバイクをコントロール出来なくなります。

高い制動力を持ちながら、ブレーキの効き始めから最大制動力に至るまでの領域を自在にコントロール出来るブレーキが理想のブレーキです。

優れたブレーキにアップグレードすることで、大きな制動力を得るばかりでなく、スピードコントロール領域の幅が広がり、安全でストレスのないライディングを楽しむことが可能となります。

では、アップグレードを行う際にどのブレーキを選べば良いのか?それぞれのメーカーの特徴を簡単にまとめてみました。

<SHIMANO>

シマノは入手しやすく、本体価格やブレーキパッド等の消耗品の価格も比較的手頃。ブレーキフルードはミネラル系のものを使用しており、メンテナンス性や耐久性に優れているので、ファーストカスタマイズにオススメのブレーキです。

コスパに優れるブレーキですが、最大制動力までの立ち上がりが早く、コントロール領域がやや狭いという特性があります。

コントロール性と耐フェード性の高いブレーキを選ぶ場合はSLX以上のグレードのブレーキがオススメとなります。

また、新型のブレーキレバーはブラケット部のデザインが変更されたため、自社のシフターを含め、既存のインジケーター付きシフターが使用出来ない場合があるので注意が必要です。

<MAGUARA>

マグラは元々がブレーキ専門メーカーということもあり、高い制動力と広いコントロール領域を持ったブレーキで、あらゆるシチュエーションでの扱い易さに定評があり、昔から多くのファンを持っブレーキです。

ブレーキフルードはミネラル系でメンテナンスや耐久性に優れています。

システム的に非常に軽量なブレーキですが、カーボテクスチャー製のマスターシリンダーは、転倒した際にブレーキレバーがまともにヒットすると、レバーの付け根が破損するという弱点ももっていますが、マスターシリンダーのクランプをやや弱目にすることで、このトラブルを回避することも可能です。

ドイツブランドのブレーキですが価格はさほど高くなく、その優れた性能を考えると投資をする価値のある優れたブレーキです。

<SRAM>

スラムはGUIDEの登場以来、高い制動力とコントロール領域の広いブレーキへと生まれ変わりました。

耐熱性の高いDOT5.1ブレーキフルードを使っているので激しいブレーキングを続けても、制動力が落ちにくいという特性を持っています。

レバーデザインも良く、RSCグレード以上のモデルであれば、好みに合わせた細かいブレーキセッティングが可能となっています。ただし、DOT系ブレーキフルードを使っているので、ミネラル系ブレーキに比べ短いスパンでのブレーキフルード交換が必要となります。また、長期間保管する場合は、ブレーキフルードを抜くか、新しいものに交換する必要があります。

ただし、全般的にシステムとしての価格が高めなのがタマにキズ。

<TRP>

TRPは汎用グレードの完成車に使われているテクトロの上位ブランドです。

TRPの開発チームと元DHワールドチャンピオン・アーロン・グウィンとの共同開発により生まれた4ポットキャリパーブレーキが、TRP EVO HD-M846ブレーキセットです。

高い剛性を持つマスターシリンダーとキャリパーと、他メーカーに先んじて2.3ミリ厚のディスクローターを導入したことにより、連続する高い負荷の中でも強力な制動力と高いコントロール性能の変化が少ないため、現在も多くのワールドカップクラスのDHライダーに愛用されています。

こちらは、伊奈のガイドツアー・トレイルカッター代表のマーシーが考案した MAGURA用オリジナルブレーキレバーTRAIL CUTTERオリジナルブレーキレバーTC-L01。

ブレーキシステムのアップグレードとは別に、現在使っているブレーキをより使い易くカスタマイズなんてのも面白いと思います。

さて、各メーカーそれぞれのブレーキの特徴を大まかに解説しましたが、自分のライディングスタイルに併せて選べば、どのメーカーを選んでも間違いないはず。

自分のバイクにはどのブレーキを選べば良いのか?

選択に迷ったらディスクブレーキを熟知した当店にご遠慮なくご相談ください。

 

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