メンテナンスのチップス、シーラント液交換のススメ!
2025.03.15
タイヤに注入したシーラントは、ホイールが回転することによりタイヤの内側、タイヤとリムの接触部にシーラントのラテックス成分が付着しチューブの代わりとなってエア漏れを防ぎます。
また、残ったシーラントがタイヤに開いた穴から噴出する際に固まり、パンクを防いでくれます。タイヤの内側に塗膜を作りエア漏れを防止します。
この残ったシーラントは4〜5ヶ月ほどで乾いてしまうため、通常は半年を目安に片側30ccほどシーラントを追加するのがベターとお伝えしてきました。
しかし、バイクの乗車回数や保管状態によっては、タイヤ内でシーラントが基材とラテックス成分と分離してしまうことがあります。
上の画像は、約1年ほど使用したチューブレスタイヤの内側に溜まっていたシーラントの基材です。
この状態でシーラントを追加してもシーラントが薄まってしまい、本来のパンク補修機能が発揮出来ません。
この様な場合はシーラント基材をタイヤ内から排出し、新たなシーラントを補充する必要があります。
上の画像ではシーラントインジェクターを利用して古いシーラントを吸引していますが、一般的にはタイヤビードの片側だけを外してシーラントの基材を除去し、タイヤ内側のシーラント塗膜にダメージが及ばないようにクリーニングするという方法がオススメです。
タイヤ内側のクリーニングが終わったら、タイヤのサイズに応じたシーラントを追加しましょう。
イメージとして、2回目にシーラントを追加する際は、多少面倒でもタイヤ内側を確認して対処するようにしましょう。