UDHについて
2025.04.23
先日、ワイヤー引きメカニカル SRAM T-Typeドライブシステム、T-Type 90EagleとT-Type 70Eagleをご紹介しました。
このコンポーネンツは、UDH仕様のフレーム専用となりますが、UDHって何?という方に、あらためてUDH(Universal Derailleur Hanger)をご紹介いたします。
UDHとは、SRAMが提唱した、リアディレーラーとフレームを繋ぐディレーラーハンガーの規格のこと。
ディレーラーハンガーはメーカーや車種によって形状が多様で、転倒等でこのハンガーを壊れてしまうと、交換する際に自分のバイクに合うディレーラーハンガーを探すのに一苦労することも多々あります。
UDHはコンポーネントメーカーのSRAMが、乱立したディレーラーハンガーの規格を、ある程度統一していこうと提唱した規格であります。
ちなみにUDHには、SRAMやシマノ等のメーカーを問わず、どのリアディレーラーでも問題なく取り付け可能ですし、メーカーが異なるバイクでも、UDH対応フレーム同士なら一つハンガーを持っていれば柔軟に対処することが可能です。
フレームを挟み込むようにして取り付けるUDHは、万が一チェーンがトップギアから外れてしまった場合でも、チェーンがギアとディレーラーハンガーの間に挟まることによって、直接フレームを傷つけにくいようになっています。
UDH専用としてデザインされたSRAMのトランスミッションディレーラーは、大きな負荷や外的な衝撃にも強いシステムとなっていますが、通常のディレーラーを使用している場合でも、ディレーラーに大きな力がかかった際に、ある程度後ろ方向にズレることにより、衝撃を逃がす構造になっています。
最近店で組み上がるバイクのディレーラー・ハンガーもUDH仕様のものが増えてきました。MTBにとって何かとメリットの多いUDH、この流れで徐々にスタンダード化してくれるとよいのですが。