メンテナンスのチップス?こんなこともあります。
2025.06.04
日々いろいろなメンテナンスを承っておりますが、今回はDHバイクのフルオーバーホール中に難儀した、ベアリング交換のお話し。
フルサスバイクのOHを行う際は、フレームを完バラにし、クリーニングを行いながらベアリングの作動を確認し、問題があるようであれば交換します。
以前OHした際は問題なく回っていたメインピボットの大口径ベアリングですが、今回はゴリゴリ感が強く辛うじて動いているという状態。
ベアリングの外径が37㎜もあったため、手持ちのベアリングツールではなかなか外すことが出来ず、最終的には知人から借りたベアリングツールで何とか外すことが出来ました。
このベアリングが外れなかった原因は、ベアリング圧入部に残っていた厚めの塗装、この塗装がベアリングを外側から圧迫していたため、かベアリング自体が極僅か変形し、徐々に疲労破壊していったものと思われます。
とういことで、新しいベアリングを圧入する前に余分な塗装をカッターで落とした後に圧入。新しいベアリングはしっかりと定位置に嵌まり、リンク自体がとてもスムーズに作動するようになりました。