メンテナンスのチップス:ペダルのチェック
2025.10.23

MTBの駆動の要となるパーツがペダルです。
ペダルのトラブルで多いのがメンテナンス不良によるベアリングの消耗ですが、比較的多いトラブルが、ペダル取付けネジの緩みが原因で起きるクランクの損傷です。
ペダルの取付けネジは、ペダルを踏んでもアクスルのネジが緩まないように、進行方向右側のペダルが右に回すと締まる順ネジ、左側のペダルが左に回すと締まる逆ネジとなっています。


ペダルの取付けネジは緩んでしまうことも多々あるので、定期的に増し締めするように心がけましょう。
ペダルの取付けネジは、8ミリもしくは6ミリの6角レンチ、ペダル専用レンチで締め付けます。 先に説明した通り、ペダル取付けネジは進行方向に回すと締まります。(進行方向と逆に回すと緩みます。)
※)ペダル取付ネジには必ずグリスを塗ってください。また、ペダルワッシャーが必要なものは必ずワッシャーを使用しましょう。
ワッシャーを使わないとクランク側が傷む可能性があります。

<クランクネジ山の損傷>
ペダル取付けねじが緩んだ状態で乗り続けていると,クランクのネジ山が損傷しクランク自体が使用できない状態になります。
この場合、ネジ山が3分の1程残っていれば、ヘリサート加工で修復することが可能です。
ただし、ペダルの左右を間違えて強引に取り付けてしまうと、同じようにクランクのネジ山が損傷してしまいますが、この場合はネジ山の修復は不可となります。




