あらためてBBシェル・フェイスカットの意味とは?(改)
2026.02.26
ホローテック IIタイプのクランクセットを使う場合は、専用のBB(ボトムブラケット)を使用しますが、このBBをフレームに取り付ける場合は、フレームBBシェルのフェイスカットが必要です。


この理由をご存じの方も多々いらっしゃると思いますが、先ずは、ホローテック IIタイプのクランクセットを使うメリットについて。
ホローテック II タイプのクランクセットは、クランクとBB軸が一体構造になっており、クランクセットの剛性化と軽量化を高い次元で実現させています。
このタイプのクランクセットは、BBセットをBBシェルの外側に出すことで、クランクのスピンドル(クランク軸)を受けるベアリング間の幅が広がり、スピンドルのたわみ抑制と回転安定性を得られ、ペダリングパワーを効率良く伝達することが出来ます。


しかし、フレームのBBシェル両端が並行になっていないと、シェル両端に取り付けたBBセットベアリングの平行が保たれず、ベアリングへの負荷が不均等となります。
流れとしては、シェル両端が平行ではない➡左右のBBセットを取り付けたときに若干斜めになる➡クランクのスピンドル面とBBセットのベアリング面が平行に当たらない➡ベアリングへの負荷が偏る➡ベアリングの正常な回転が得られない➡クランクの周りが悪くなり、ベアリングの寿命を極端に縮める可能性がある、ということになります。
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上の画像は、クランクセットとBBセットを交換するためにお預かりしたクロモリバイクのBBシェルの画像ですが、残念ながらフェイスカットが行われていませんでした。

そして、上の画像がフェイスカットを行ったBBシェルの画像です。(BBシェル内のパーツは、PARKTOOLのフェイスカットツールのパーツです。

この画像はドライブサイド側に直付けされたISCGマウントごとフェイスカットした画像です。
実際、ここまでBBシェルのフェイスカットを進めないと、シェルの平行は出せません。(結果として今までは斜めに取り付けられたBBをつかっていたということが判明)
※)スチールフレームの場合は、錆対策として、BBシェルとBBセットの接触面にマリングリスを塗布し、その他部分はペイントで防錆対策を施します。
このように、BBシェルを完全にフェイスカットした後にBBセットを規定トルクで取り付け、回転のチェックを行って作業は終了です。
ホローテック IIタイプの性能を100%発揮させるためには、BBシェルのフェイスカットが必要ということを、ご理解いただけたでしょうか。
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