もろもろ試してまいりました。PUSH ACS3コイル・コンバージョンキット
2019.05.08
以前ブログでご紹介したPUSH INDUSTRIES ACS3 コイル・コンバーションキットを装着した弊店の試乗車:Rocky Mt. Altitude Carbonで、伊豆の山伏トレイルツアー、伊那のトレイルカッターツアー、そして富士見パノラマダウンヒルコースで、そのフィーリングを試してきました。
ACS3コイル・コンバーションキットを簡単に説明すると、フロントサスのエアスプリングユニットをこのACS3に入れ替え、コイルスプリングサスとエアサスのいいとこ取りサスペンションにしてしまうというデバイス。
※詳しくはこちらから、
「こんなんいかがでしょ?ACS3 コイル・コンバーションキット」
「オフィシャルなプライベートタイム for 弊店試乗車のカスタマイズ!その1」
今回のテスライドにあたり用意したACS3用スプリングは、36FOX160mmトラベル用ブルースプリング(体重71㎏〜84㎏用)と、オレンジスプリング(体重65㎏〜74㎏用)の2タイプ。
私目の装備込み体重は78㎏ということで、スタートはブルーのスプリングをセレクト。
先ずは山伏トレイルツアーで2日間のテストライド、山伏トレイルの路面は大きなドロップオフやジャンプはないものの、そこそこに荒れた野趣溢れるバラエティに富んだトレイル。
サグ設定を20%、リバウンドとコンプレッション設定はほぼ標準設定、エアーバンプストップカートリッジのエア圧5psiで試したサスのフィーリングですが、初期作動は快適なものの奧に向かっての動きが堅く、イメージ的にはエアが高めのエアスプリングサスという感じ、大きなバンプがなかったためか、160㎜サスのフォークのストロークも120㎜がマックスでした。
山伏トレイルにおいてサスの動きが硬く感じたため、東京に戻った際にACS3のスプリングをブルースプリングからオレンジスプリングに変更。
付属のプリロードスペーサーを2枚入れた状態で、エアーバンプストップカートリッジのエア設定は中間よりやや高めの30psiという設定。サグ設定を20%、リバウンドとコンプレッション設定はほぼ標準に設定しました。
トレイルカッターのトレイルは一部荒れた路面があるものの、ほとんどがスムーズな路面で、上下のうねりを含んだコーナーが延々と続く極上のトレイル。
スプリングを変更したフィーリングは、初期から中盤まで非常にスムーズに作動、サスの作動感は昔のFOXバニラを彷彿させる動きでありました。(もちろん、バニラより数倍イイ感じでしたが)
翌日の富士見パノラマにおいてのサスのセッティングは、エアーバンプストップカートリッジのエア圧を40psiにしただけ。
午前中はスキルアップエリアとCコースを装備込み体重77㎏の私目がライド、午後は装備込み体重73㎏の弊店スタッフが、A、A’ 、Cコースをライドして、そのフィーリングをチェックしました。
富士見パノラマの各コースにおいても、サスは初期から中盤まで軽やかに作動し、抜群の衝撃吸収性、路面追従性を発揮。ちなみに体重とライドスタイル、走るシチュエーションが変わっても私目とスタッフの感想はほぼ一致しておりました。
つまり、ACS3 コイル・コンバーションキットにおいてのスプリングタイプの選択は、体重別チャートを参考に、各自のライドスタイルも加味して選択されることがベターかと。
いずれにせよ、サスペンション重量が300g増加するというデメリットはあるものの、ACS3 コイル・コンバーションキットが提供してくれるメリットは十分!ロングトラベル系サスのアップグレードにオススメのデバイスであると確信しました。
※)このACS3 コイル・コンバーションキットは弊店の試乗車で体験可能です。スプリングはオレンジとブルーを用意してあります。