今どきのMTB 何を選びましょ? その2
2020.04.19
前回はXC系バイクとトレイル系バイクについてお話ししましたが、今回は引き続き、エンデューロ系バイクとダウンヒル(DH)系バイクについてご紹介したいと思います。
<エンデューロ系バイク>
残念ながらコロナの影響で開催が延期されているEWS(Enduro World Series)のレース動画を観て頂ければ、その激しさと面白さを理解して頂けるかと。
エンデューロ系バイクは、エンデューロレースにおいて、テクニカルかつ過酷な下りをより早く走破するためのダウンヒル性能と、次のスペシャルステージへ自走するための登坂性能を兼ね備えています。
エンデューロ系バイクは、前後160〜180mmストロークサスペンションとトレイルバイク並みのワイドレシオ駆動システム、優れたデザインのリアサスペンションシステム、2.5前後幅のハイボリュームかつハイグリップなタイヤ、そして強力なブレーキシステムで構成されています。
ホイールについては、27.5プラス、29インチ、29プラスのサイズが主流になっています。
前後トラベル160mm程度のバイクであれば、トレイルでも富士見パノラマや白馬岩岳等のDHコースでも十分楽しめますし、前後トラベル180mmのバイクであれば、DHバイクに劣らない性能でDHコースを遊び尽くすことが可能です。
DHコースもトレイルも遊べちゃう守備範囲の広さが、エンデューロバイクの人気のポイントと思われます。
これだけの性能を発揮してくれるバイクですから機材的にどうしても高価になり、エントリーとしても40万円前後のモデルがオススメとなります。
<ダウンヒル系バイク>
ダウンヒル系バイクは、富士見パノラマや白馬岩岳などのスキー場に作られたDH専用コースで、ひたすら下ることを楽しむレーシングバイクです。
ダウンヒルのワールドカップは歴史も長く、世界のトップレベルのDHライダーの走りは観ていても見飽きることがありません。
DHバイクは、強靱なフレームに特徴的なダブルクラウンフォークとリアサスペンションシステムを擁し、前後200mm以上のサスペンショントラベルと強力なディスクブレーキ、そして太く強力なグリップを発揮するタイヤを履いた頑丈なホイールを備えています。
以前は27.5インチホイールが主流でしたが、現在では29インチホイールのDHバイクが主流になりつつあります。
DHバイクは機材的にさらに高価になり、エントリーレベルでも50万円以上の予算が必要となります。