TRP G-SPEC TR12リアディレーラー&シフターをフィールドチェック!
2020.10.09
長雨の影響でなかなか出来なかった新型G-SPEC TR12ディレーラー&シフターキットのフィールドチェック、天気に恵まれた今週の水曜日に走り慣れたいつものトレイルでたっぷり変速チェックを行ってまいりました。
先ずはこのTRP G-SPEC TR12駆動システムを簡単にご紹介。
G-SPEC TR12リアディレーラーは、ディレーラーマウントに組み込まれたホールロックレバーによりBナックル(ディレーラー取り付け部)をロックし、ディレーラー暴れを防止、また、ラチェットクラッチをオンにすることにより、不要なディレーラーの暴れをさらにコントロール出来るという変速器。
G-SPEC TR12シフターのシフトレバーは人間工学に基づいたデザインにより、ナチュラルかつ最小限の親指の動きで確実な変速を可能とし、荒れたトレイルでのシフティングでもグリップをしっかり保持出来るというシフター。
今回は弊店の試乗車であるSPECIALIZED LEVE SL COMP CARBONのSRAM製シフターとリアディレーラーをこのTRP製パーツに置き換え、変速フィーリングをチェックを行いました。
TR12リアディレーラーのバイクに取り付ける際は、必ずホールロックレバーを解放状態にすることが必要で、チェーンの長さ設定はSRAM Eagleの設定方法に準じます。
変速調整は一般的なものであり、マニュアルに従えばさほど難しくありませんでした。
TR12シフターはやや大きめの形状ですが、これは独特な形状をもつシフターレバーによるもの、下側のレバーは40°という広い範囲で位置調整が可能で、各々のライダーの好みのレバーポジションを得られる様になっています。
今回のフィールドチェックでは、e-MTBという特性を活かし、普段は下りに使っているトレイルを逆走する等で登坂する距離を増やし、いろいろなシチュエーションでの変速性能を試しました。
先ずは、シフターのレバーポジション、身体のわりに手が小さめな私にとり、シフターの下側レバーの位置調整が可能というのはかなりのメリット。
何回かシフター位置とレバー位置の微調整を繰り返し、ストレス無く変速出来るポジションを見つけテストスタート。
ロー側に変速する際のレバーの重さは交換前のSRAMより重いというのが正直な感想。
しかし、自分の指に合わせたレバー位置がカスタマイズ可能で、アップダウン共にレバーストロークが短いのは、レバーの重さを十分カバーできるメリットかと。
シフターとリアディレーラー、それぞれのボディー剛性が高いため、シフティング操作を行った際のレスポンスが早く、ロー側、ハイ側それぞれへの変速もカチカチと小気味よく変速し、登坂時の細かいラインチェンジでの変速にも素早く対応してくれました。
使い心地が予想以上に良かったこの変速システム、今後もTRP G-SPEC DHブレーキと共にフィールドチェックを行っていく予定であります。