こんなカスタマイズはいかがでしょ? 2020 Rocky Mt. INSTINCT Carbon
2022.07.08
落っこち系ライドが大好きで、Rocky Mountain INSTINCT Carbonを駆りドロップオフ楽しまれてきたお客さま。
数年乗り込んだ結果、リアが29インチだとドロップオフでお尻がタイヤが当たる確率が高いのでなんとかしたい・・・ということで、ご相談の結果行ったカスタマイズが、リアホイールを27.5インチに交換し、バイクをマレット化でありました。
単純にリアホイールを小さくするだけでは、ジオメトリーのバランスが崩れ、コントロール性や安定性をスポイルされる可能性が大きくなります。しかし、このINSTINCT Cを含むほとんどのRocky Mountainのフルサスバイクは、フレームジオメトリーをカメレオンのように可変出来る“RIDE 9”システムを搭載しているため、それだけでもカスタマイズへの対応幅が広いという特徴をもっています。
今回は、この基本性能プラスハードウェアの見直しでマレット化を進めることにいたしました。
リアホイールはオリジナルのDTハブを活かしリムを27.5インチのWTBリムを使用し組み替え、タイヤはボリュームあるMAXXIS DHF 27.5 x 25を採用。
次にリアショックのトラベルを兄弟車のALTITUDEと同じ長さのリアショックに交換し、リアトラベルを10㎜アップしフレームへのカスタムは終了。フロントサスペンションについてはデフォルトのトラベルがあれば十分ということで、今回はそのまま使うということになりました。
単にマレット化するだけでは、ヘッド角はスラック方向、BBはノーマルより下がり方向となりますが、リアショックの取付軸長を長くし、タイヤも太いものをチョイスすることにより、ジオメトリーの変化は最小限に抑えられたかと。
実際、カスタマイズが終わったINSTINCT Carbonマレットを、RID9のポジション5の状態で試乗してみたのですが、ほぼ違和感がなくライドすることが出来ました。
後は、いろいろなフィールドでトライアウトして頂き、乗り味についてはRIDE9で調整して頂こうかと。
さて、弊店ではこの様なカスタマイズをいろいろ承っておりますが、フレームにメーカー規定外のカスタマイズを加えると、フレームの保証が無効になる場合がございます。
カスタマイズについては、前記の件をご承知の上、経験とスキルが豊富なプロショップにご相談されることをお薦めいたします。