グリス、グリス、グリス・・・。
2023.10.21
日々メンテナンスやカスタイズに追われている弊店では、用途に応じ多様なケミカルやグリスを使い分けています。
上の画像は使いやすいようにカップに分けたグリスで、左のグリーンのグリスは、防錆性、極圧性、耐熱性(難燃性)、せん断安定性に優れ、塩水や水環境で水が混ざっても潤滑性を保つマリーングリス。主に外部からの水や汗が入り込みそうな部分のベアリングの潤滑やパーツの嵌合部に使用します。
真ん中の白いグリスは、シリコーンオイルをベースにした多目的耐熱グリース。酸化安定性・耐水性・耐候性・せん断安定性に優れ、低温から高温まで長期間安定した潤滑性能を持続してくれるグリス。主にケーブル類の潤滑やカーボンフレームのベアリング接触部等に使用します。
右の赤いグリスは、機械的安定性、耐熱性、潤滑性に優れ、低温から高温まで常に安定した潤滑が行える、リチウム系の多目的ベアリンググリースであります。ベアリングの潤滑やパーツの嵌合部、各部の防水に使用します。
そして、一番右の短いチューブに入ったグリスはカーボンパーツの取り付けに使うカーボン用グリス。
カーボンハンドル、シートポスト等のカーボンパーツの組み付け時に塗布することでパーツの滑りや過負荷による破損を防ぎ、 汚れや変性を防止するために使用します。
さて、これらのグリスに加え最近使い出したのが、ゴールドのチューブに入っているワコーズのスーパーマルチグリス。
これは、フルシンセティックグリスにPTFE(フッ素樹脂)を 配合したリチウムコンプレックスグリスで、過酷な環境でも長期に渡り、その性能を維持し続ける高性能グリス。ベアリングの潤滑やパーツの嵌合部、各部の防水に使用します。
過酷な条件にさらされる機会の多いマウンテンバイクにこれらのグリスを的確に使用することで、あらゆる環境でスムーズな動きを維持させることが出来ます。
これらのこだわりはマウンバイク屋として長年培ってきた経験と知識が生んだプロチョイスであります。