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先ずはe-Bikeに乗ってみた その2

2019.09.17

2017/9/29

「先ずはe-Bikeに乗ってみた その2」

今回試乗したe-MTBは、レバーひとつでスイ〜ッと走り出す電動バイク的なものではなく、ペダルを踏む力をモーターがアシストしてくれる電動アシストタイプ。速度リミッターもついていて、基本的には国内の電動アシストバイクと同じタイプ。

アシストのスピードリミットは日本の24㎞/h以下に比べ、アメリカのスピードリミットは32㎞/h以下、ちなみにEUでのスピードリミットは25㎞/h以下と日本とあまり変わりません。また、モーターの出力規制はアメリカが750W以下、EUが250W以下という数値に比べ、日本の規制値が不明というところが謎であります。

試乗に使ったコースは、いつもアウトドアデモで使われているブーツレッグ・キャニオンのトレイル、路面はカラカラに乾いていて硬く、砂と浮き砂利の多いコーナーは非常に滑り易くデンジャラス、普通のMTBで走ると1周回に10分ほどかかる走り慣れたコースであります。

今回のe-MTB試乗で試したかった内容は、トレイルでの登坂性能、アシスト感覚、コーナリング特性、変速によるアシストの変化などなど。

アプローチの舗装路やコース内の急な登坂においてのアシストの快適さは格別、前後のギア位置を同じ状態にして3台のバイクの登坂のパワフル感をテストした結果、ドイツのBrose社のユニットを使っているFantic XF1の加速感がちょい上、続いてHAIBAIKEのヤマハ 、 FOCUSのシマノという順番でした。ただし、ヤマハとシマノとの差はほとんどなく、その差はアシストをONにさせるピックアップの差だったかもしれません。

大きめのコーナーは普通のMTBと同じ感覚でコントロール出来ますが、要注意なのが滑りやすいタイトコーナー、ちょっとしたタイミングで不用意にアシストが働き、バイクがコーナーの外側に押し出されるようなアンダーが発生し焦ったこと数回、タイトコーナーが続くようなセクションではアシストをOFFまたは最弱にしたほうがよいかもしれません。

下りに関しては、最初にバイクの重量バランスを頭に入れておけば、ほぼ問題なくコントロールが可能、慣れてくれば、まったく普通にコントロールすることが出来ました。

今回の試乗で、やや難儀したのが、アシストレベルの選択と、それに関わるギア比の選択。

自分の脚力だけであれば状況に応じギアを自在に変速出来ますが、そこにアシストという要素が入ってくると、予想外に軽くなったり重くなったり「ん?このギアでよかったっけ?」と悩むことしばし、まぁ慣れれば何てことないことなんでしょうが・・・。

周回コースから少し外れたところにヒルクライムチャレンジに最適な斜面を見つけ、e-MTBのアシストがどれくらい強力なのかというヒルクライムチャレンジを極私的に行ってみました。

比較的軟らかめな路面なので、路面を掘らないよう加重とペダリングに注意し、緩めの斜度から徐々斜度を上げヒルクライムにチャレンジ、最後は普通のバイクでは登れそうもない急斜面にチャレンジ!

結果、トラクションの良いフルサスだったことも幸いしてか、そんな急坂もいとも簡単に登り切ってしまいました。

今回の試乗レポートは3台のテストバイクから得たテストフィーリングを平均化してまとめたものです。

さて、試乗時間に費やした時間は午前9時30分から午後12時30分までの3時間、バイクを借りる時間を差し引いた乗車時間は約2時間でしたが、普通のMTBの試乗に比べると、消費した飲み水は1/2、そして疲労感は1/4とアシスト効果はこんなところで如実に。

国内のトレイルにおいてのe-MTB使用は、いろいろ考えなければならない問題は多々あるかと。しかし、結論としてe-MTBは確実にアリ!と強く感じたテストライドでありました。

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