フィーリングチェック!TRP G-SPEC DHブレーキ
2020.09.02
TRPさんから、TRPの新型G-SPEC DHブレーキと新型G-SPEC TR12ディレーラー&シフターキットのフィーリングチェックのオファーを受けたのは先週の木曜日。
その際、お預かりしたパーツを仕事の合間や、白馬岩岳行き前日の残業で弊店試乗車スペシャライズド LEVO SLカーボンに何とかセットアップし、Ready to Go!
使ったこともない、アタリも出ていないブレーキをいきなりダウンヒルコースで使うには若干勇気が必要ですが、このタイミングを逃すのは如何せん忍びないというのが、今回セットアップを急いだその理由。
さて、TRP G-SPEC DH ブレーキは、TRP開発チームとDHワールドチャンピオン:アーロン・グウィンとの共同開発により生まれた最新の4ポットキャリパーブレーキ。
鍛造アルミ製のマスターシリンダーは高級感のある美しい仕上がりで、小さなディンプルが刻まれたCNC製レバーブレードは、指触りが優しいわりに剛性はかなり高い感じ。
冷却用のフィンが刻まれたCNC製4ポットキャリパーはバイクに取り付けてみると、メカニカル感溢れるデザインがバイクにマッチし、これまたイイ感じ!
ディスクローターですが、今回はTRP純正ローターが無かったため、TRPの標準厚に準拠した他社製ローターを代替ローターとして使用しました。
さて、最初の1本は白馬岩岳MTBパークのアルプスダウンヒルコースを、ブレーキのアタリを出すため、ブレーキを軽く引き摺りながらのんびりとダウンヒル。
後半ブレーキタッチがだいぶ良くなって来たところで、2本目の神風ダウンヒルコースで、このブレーキのタッチをいろいろ試してみました。
ブレーキング初期の制動力は吸い付くような感じで立ち上がりますが、ブレーキレバーの引きの強弱に素直に反応してくれるブレーキなので、唐突にロックすることもなく、非常にコントロールし易いブレーキと感じたのが初印象。
その後のライドで、ハードブレーキングやコーナーでの軽いあてブレーキ、使う指を変えてのブレーキング等を試しましたが、このG-SPEC DHは予想以上に優れたブレーキと感じることができました。
私目、長年MTBを楽しんでまいりましたが、加齢と共に大分ポンコツライダーになってしまったが故、ブレーキ性能の優劣にはかなり拘っておりまして、MTBのブレーキは、「確実に制動出来る」、「意のままにコントロール出来る」、「安全に止まれる」等の要素が、ブレーキ善し悪しを決めるものと考えます。
つまり、プロライダー、エリートライダーはブレーキ性能だけではなく、高度なテクニックでブレーキを操ることが出来ますが、私を含めた素人ライダーが安全にMTBを楽しむためには良いブレーキを選ぶのがマストということ。
今後もいろいろなシチュエーションでG-SPEC DHブレーキのテストを重ね、他のブレーキも含め、ブレーキ選びの参考になるよう、お伝えしていく予定です。