マグラ屋御用達:MAGURA専用ツール
2021.09.05
初代グスタフの時代からMAGURAディスクブレーキを多数販売し、MAGURAプレミアムディーラーとして長い歴史を持つM.D.S.。
繊細なブレーキングから強力なストッピングパワーまで、ずば抜けたコントロール性能を発揮するMAGURAディスクブレーキ、しかし、完璧なセットアップを行わなわないと100%のコントロール性能は得られません。
このため、弊店ではMAGURAのセットアップにおいて、通常の工具に加えMAGURA専用のトルクドライバーを使用しています。
今回、これらの専用工具に、MAGURA MT NEXTブレーキレバー交換用ツールが仲間入りしました。
マグラのブレーキレバーは、マスターシリンダー本体に圧入されたレバーブレードピンで固定されており、レバーの交換 やアップグレードには、このレバーブレードピンの抜き差しが必要になります。
弊店では、自作のオリジナルツールでこの作業に対応していましたが、マスターシリンダーを確実に固定できる、この専用ツールの方が明らかに使い易そう、このツールの導入で今後は正確性と作業効率をより高めることが出来そうです。
さて、新しい工具の紹介ついでに弊店で活用しているMAGURA専用ツールのご紹介しようかと。
ひとつは、カーボンテクスチャー製のマスターボディに、ブレーキホースを繋ぐ、コンプレッションナットを締めるための専用トルクドライバー。
カーボンテクスチャーという特殊な素材が故、このナットの締め付けについては確実性と安全性の双方が必要で、このトルクドライバーの使用が必須となります。
また、このトルクドライバーはマスターシリンダーをクランプする際のトルク管理にも使用しています。
そして、もうひとつはマスターボディーのエア抜き穴のEBTスクリューの締め込みに使うトルクドライバー。
柔らかいプラスチック素材のEBTスクリューは強く締め込みすぎるとトルクス穴をナメ易く、また締め込みが甘いとエア噛みの原因になってしまいます。
弊店では、0.5Nmという非常に低いトルクを管理するためだけに、この工具を使用しています。
MAGURAに限らず、MTBの油圧ディスクブレーキのセットアップは簡単そうに見えて、実は繊細。
油圧ディスクブレーキのアップグレード、カスタマイズを検討中の方はご遠慮なくご相談ください。