メンテナンスのチップス:ペダル取付けネジ部のトラブルについて(改)
2023.07.06
ペダルのネジが緩んだ状態で使用を続けていたり、左右のペダルを間違えて取り付ける等の、クランクへの無理なペダルの取付がクランクのペダル取付ネジをナメてしまうといトラブルの主な原因となります。
※)先の画像は修復可能なネジ山、後の画像は修復不可能なネジ山です。
ペダルが緩んでいたりネジ山がしっかり合っていないと、ペダルを踏む祭の負荷によりクランクのネジ山を簡単に破損してしまいます。
クランクにペダルを取り付ける際はネジ山に必ずグリスを塗り、ペダルの左右を確認します。
ギアが付いているクランク(右側)のネジ山は順ネジ(時計方向に回すと締まる)、そして反対のクランク(左側)のネジ山は逆ネジ(反時計方向に回すと締まる)となっています。
慎重にネジ山を合わて決して無理にねじ込まない様にしましょう。
※)先の画像は専用タップでヘリサートコイル用のネジ山を立てている画像で、後の画像はヘリサートコイルを挿入し補修が終わった状態の画像です。
<ペダル取付けネジ部の修復について>
クランクの修復クについていろいろとご相談を受けますが、カーボン製クランクやスチール製のクランクは弊店では修復出来ません。ご了承下さい。
さて、クランクのペダル取付部の修復ですが、ネジ山が深くえぐられていなければヘリサート加工という方法で修復可能です。
残っているネジ山をベースに既存のネジ山を補修し、その後ヘリサートコイルを挿入するための新たなネジ山を特殊なタップを使って構築します。出来上がったネジ山にヘリサートコイルを専用工具で挿入して作業終了。
こちら、修復工賃は片側¥4,400(税/パーツ代込み)となります。
修復をご希望の方は、先ず破損してしまったネジ山の画像をメールに添付してお送り下さい。
作業の可否を判断し、あらためてご連絡いたします。