ヘッドセットの緩み調整のチップス
2024.03.26
アヘッドタイプのヘッドセットはベアリングの玉当たり調整がし易く、軽量で高剛性、さらにヘッドのガタが出にくいという特徴がありますが、ステム調整の甘さやヘッドセットパーツの消耗が原因で、ヘッドのガタが発生する場合があります。
ヘッドセットのガタは簡単に確認することが出来ます。フロントブレーキのレバーを握ったまま、自転車を前後に動かしてみる。また、ブレーキレバーを握ったままハンドルを左右どちらかに切り、自転車を前後に動かしてみます。この時、ヘッド部にガタを感じたらヘッド調整が必要となります。
ヘッド部にガタがあると、ブレーキを走行中にかけたときにヘッド周りからカタカタという振動が出るので、これもひとつの目安となります。
さて、ヘッドセットの調整は比較的簡単なので、ちょいとその方法をご説明。
フロントタイヤをフォークから外し、ステムを固定しているボルトをステムが簡単に動く程度まで緩めます。
ハンドルを左右に切り、その際にガタと回転抵抗がないようにステムキャップのボルトを回し、調整します。
ガタと回転抵抗がどうしても取れない場合は、ヘッド周りのトラブルが考えられます。トラブルが重篤になる前にプロショップに相談することをお薦めします。
ヘッドのガタ調整が終わったら、ステムを固定します。
ほとんどのステムは上下2本のボルトで固定されています。このボルトを締める際は上下のボルトを交互に徐々に締め込む様にして下さい。
本来はトルクレンチでメーカー指定のトルクに締め込むのですが、6角レンチで締め込む際は、なるべくレンチを短く持ち、ステムが左右に動かなくなるまで、しっかり締めて下さい。
ヘッド部のグリスアップ作業が出来る方は、この作業のついでにヘッド周りのグリスアップも行いましょう。