今どきのMTB、何を選びましょ? その1
2020.04.18
MTBは使い途により、クロスカントリー(XC)系、トレイル系、エンデューロ系、ダウンヒル系、プレイバイク系等、いくつかのカテゴリーに分類されますが、XC系バイクのダウンヒル性能の向上や、エンデューロ系のヒルクライム性能の向上等により、それぞれのカテゴリー間の垣根が下がり、カテゴリーに特化したバイクでない限り、カテゴリーのクロスオーバー化がより進展しました。
つまり、バイクの守備範囲が広がった分、これからバイク選びを始める方にとっても、MTBの選択肢がだいぶ広がったということになります。
さて、ここで、MTBの各カテゴリーの特徴をサクッとご紹介したいと思います。
<XC系バイク>
周回コースをより早く走るために作られた「XC系バイク」は、とても軽量に作られており、登坂性能や加速性能、そして俊敏なコントロール性能に優れています。
サスペンショントラベルは100〜120㎜程度が標準で、ホイール径は29インチが主流になっています。
また、近年のUCIのXCレースのダウンヒルステージの過酷化に伴い、フルサスペンションバイクも当たり前の様にレース投入されるようになった結果、XC系バイクのダウンヒル性能が著しく向上し、少々激しいトレイルライドにも十分対応出来るスペックになってきました。
エントリーバイクとして、トレイルライドやロングツーリングには10〜20万円程度のハードテイル、王滝などのロングレースには30万円前後のフルサスペンションバイクがオススメです。
<トレイル系バイク>
トレイル系バイクは、自然の中のトレイルを楽しむために作られた最も多様性に富むバイクで、アグレッシブな下りや、テクニカルな登りも楽しめるトレイルジオメトリーを持つフレームと、トラベル量120〜150㎜のサスペンション、太くボリューム感のあるタイヤ、ワイドなギア比を持つ駆動系で構成されています。
トレイル系バイクは、ヒルクライム性能とダウンヒル性能のバランスが良く、悪路での安定性とコントロール性に優れているので、初めてオフロードを走るビギナーライダーでも扱いやすく、ライディングスキルが高いライダーについても、スキルに応じたトレイルライドを楽しむことが可能です。
27.5インチホイールに2.8~3.0サイズの極太タイヤを履かせた27.5プラスバイク、29インチホイールに2.6サイズの極太タイヤを履かせた29プラスバイクも、このカテゴリーに属します。
トレイルライドはもちろんのこと、フジテンやパノラマ等のコースライドも十分楽しむことが可能です。
エントリーとして、ハードテイルであれば10〜20万円程度、フルサスペンションバイクであれば30万円前後のものがオススメです。
以下、何を選びましょ? その2に続く。